活動報告

つながり・ぬくもりプロジェクトの活動報告になります。

【レポート】6/25 宮城県気仙沼大島に仮設のソーラー街灯の設置がスタート

 気仙沼港の観光桟橋から、およそ一時間に一本出るフェリーに揺られること約20分、気仙沼湾内に位置する大島に着きます。6月25日から、「つながり・ぬくもりプロジェクト」と「末日聖徒イエス・キリスト教会」の協同により、フェリーの発着港から島内に通じる道路や漁港等の主要地域への、太陽光パネルを使った簡易街灯約40基の設置がはじまりました。

 まず初めに設置する場所は、救急艇が接岸する浮き桟橋です。高齢化が進んだ島では、気仙沼市内への救急艇の出動は多く、年間270回ほどにのぼるとのことです。この桟橋に、LED街灯4基を設置します。65wの太陽光パネルを4枚用い、80アンペアのバッテリーとつなぎ、日が照らずとも1週間ほどは明かりが点くとのことです。

 震災後、港付近の街灯がないゆえに、23時頃まで運航していたフェリーの発着が19時頃までになりました。それにより、例えば気仙沼市内で働く島の人が残業ができない、また、島には高校がないため、気仙沼市内の高校に通う高校生が部活動ができなくなる等、暮らしに影響が出る状況にありました。今回、港の界隈に20本ほど、さらに島の各入江にある小さな漁港に数本ずつ、また島の人からリクエストをもらった要所に数本、ソーラー街灯を設置し、19時以降のフェリーの運航もめざします。

                                                      この支援は、末日聖徒イエス・キリスト教会さんのコーディネートおよびご寄付により実現しました。同教会は、震災直後の2011年3月15日に宮城県仙台市に災害対策本部を設置し、その後、石巻、宮古等、各被災地に入り物資支援等の活動を続けて来られました。つながり・ぬくもりプロジェクトとの出会いは、3月に完成した南三陸町の宮城県漁協戸倉出張所です。同教会が建てた事務所に、プロジェクトが10kWの太陽光パネルを設置しました。

 海に囲まれ穏やかな自然が残る大島は、観光名所としても多くの人が訪れる島でした。日本快水浴場100選で2位に選ばれた小田の浜海水浴場は、今年宮城県内で唯一、海水浴場としてオープンする予定とのことです。

大島街灯プロジェクトについて詳しくはこちら
*7月6日には、気仙沼市および大島への街灯の贈呈式を予定しています