活動報告

つながり・ぬくもりプロジェクトの活動報告になります。

事務局現地取材報告~その3【大船渡編】

(※)印は、つながり・ぬくもりプロジェクトによる太陽光パネルの設置です。

■O様宅

被災前のOさん宅の写真

海が見えるたびに小さな集落がある。集落の中でも土地の低い処の何軒かが被害を受けている。それが小さな湾ごとにいくつもつづく。
碁石海岸近くの9戸の集落、ここで被害にあったのは3軒。太陽光パネル(※)を設置中のOさん宅を訪ねた。
もともと船乗りで、定年退職後のくらしをここで楽しんでいた。津波が来るというので自分は山に逃げ、奥さんは帰省中だったので助かった。母屋は流されたが、奇跡的に車庫だけ残った。

 

母屋のあったところに太陽光パネルを設置

今は一関の仮設住宅暮らし。車庫には電気もないので日が落ちると何もできず帰らねばならない。もし明かりがあったらここに泊まれる、と言うことだった。
水は、井戸があり、運よく塩が入らなかった。そしてさらに小さな薪ストーブをお持ちで、それで暖もとれるし煮炊きもできる。薪は裏の山から取ってこれる。
電気は、電線の通り道の関係もあり、被害にあった3軒だけのために設置しなおしはしてもらえないとのこと。
車庫であっても、何よりもまず自分の土地に住むこと、そして将来的にはまた母屋を立てることも考えていらっしゃるようだった。

 

コントローラーの使い方の説明を受ける

設置チームが手際よく太陽光パネルを固定し、設置終了。
『明かりがあるっていうのは本当にありがたい、本当にありがとうございます』と何度もお礼を言われた。
隣の被災した家も、電気が使えるなら自分も戻りたいと言っているという。

 

 

 

■三陸とれたて市場

右手の小さなプレハブから始まった

休日のため、人影はなかったが、建物の横のプレハブに「浜のミサンガ製造事務局」の垂れ幕。ここは、「三陸に仕事を!プロジェクト」の漁網を使った「浜のミサンガ」の製造拠点になっている。
太陽光パネル(※)は海を望む、日当りのいい場所に設置されていた。電気の配線はミサンガ製造所となっている小さな小屋の中につながれており、作業する場所の電源として使っていただいているという。

 

 

「浜のミサンガ」
http://www.sanriku-shigoto-project.com/about/index.html

 

■K様宅
越喜来という小さな漁港がある地区で、太陽光パネル(※)が設置されているお宅を偶然見つけ訪問したところ、漁師のKさんにお話しを伺うことができました。
震災直後、宮古まで止めていた船を見に行き、帰ると家がすっかり無くなっていたとのこと。今は、漁港を見下ろす家があった敷地内に建てた仮設の家に住んでいる。漁師だが、船や資材が無いから仕事が再開できるのはあと7ヶ月後で、今はアルバイトをしているそう。

大事に使っていただいています

震災後、三陸とれたて市場に出入りしていて、パネルのことを知った。
『ちょうど今立っている首くらいまで水がきていた。窓から見える、家がなくなってしまった風景も、半年たってやっと見慣れてきた。最初は本当に真っ暗で、ろうそくだけ。でもろうそく1本の暮らしも意外とおつなもんだよ。』

辺りは電気がだんだん復旧し隣まで電気が来たので、もうすぐ来ると思い、細浦の漁港も電気がきておらずひどかったのでパネルの話を紹介して設置の順番を譲ったが、隣の家に電気が復旧してから自分の家に来るまで1か月もかかった。
ほかの家に電気が点いているのを見るとやっぱり電気がほしいと思った。電気が通ったのはパネルをつけてから2週間後くらい。
『地域に全部電気が来ないのなら、1年くらいろうそくで暮らしても平気だけど、隣に来てうちに来ない、という状況はほんとうに堪えた。その1か月が、ホントに辛かった』

 

太陽光パネルの電源は、洗濯機、蛍光灯、給湯ボイラーの電源に使っているそう。なるべくソーラーパネルでまかなうようにして節約している。月2000〜3000円くらいは節約になっているようだとのこと。
曇り空が2日くらい続くとバッテリーの残量を示すランプが黄色/赤になるので、天気予報も参考にして計画的に使っているそうだ。
蓄電がもう少しできたほうがいいので、バッテリーを自分で買って増設しようかとも考えている。
『夜中まで仲間と飲んでるときにも豆電球を朝までつけていられるんだよ。ランプも黄色のまま、赤くはならない。ほんとに助かってる。』と言ってくださり、うれしい限りでした。

■この地域では、避難所として使われていた「大船渡中学校」また数家族が避難生活をされていた個人宅も避難所として何軒か、太陽光パネルの設置をさせていただいています。

その1【尾崎地区】
その2【石巻・気仙沼編】
>>その3【大船渡編】
その4【陸前高田編】
その5【住田町編】