活動報告

つながり・ぬくもりプロジェクトの活動報告になります。

事務局現地取材報告~その4【陸前高田編】

(※)印は、つながり・ぬくもりプロジェクトによる太陽光パネルの設置です。

■今泉集会所

この地域には金剛寺をはじめ、数件太陽光パネル(※)を設置させていただいています。その金剛寺のすぐ前に、集会所を立てるプロジェクトが進行中です。

積み木の集会所
http://myahagi.exblog.jp/15856763/

積み木の家

右手が金剛寺、左手奥が地域の仮設住宅

今泉地区は、仮設住宅に適した高台の平地が少ないため、地区外に避難している住民も多いという。

その人たちが再び集まり、地区の結束を高められるものの一つが祭り。だからこそ、この地区伝統の祭り「けんか七夕」の山車を若者たちが作る場所として、集会場が必要、と区長のKさんは言います。

この集会所にも、つながり・ぬくもりプロジェクトでは太陽光パネルの設置を予定しており、設置チームの下見に事務局も同行しました。

区長のKさんにお話しを伺うことができました。

『この地域は、もう人は住まわせないことになっている。ここらへんでいちばん最初に、自力で仮設の家を建てた人が出たときは大問題になった。

それで文句を言われないよう、自分の土地に集会所を作ることにした。自分の繋がりで、積み木の家を提案してもらうことができた。寄付のプロジェクトにすることも考えたが、手を尽くした結果、助成金でできることになった。』

『自分たちはずっと昔っから、この土地で自給自足の生活をしてきた。今後もやっぱり、そういう暮らししか考えられない。
よそに住んでいる人の考える普通の生活、それを基準にその人たちが考える支援というのは、自分たちにとってはちょっとばかり贅沢で過剰。なので、結構ですと断ったら今度は無断で送りつけてきたりする。それを受け入れてしまう人もいるんだけれど。』

そんなのは”3日やったらやめられない”というのに、なんてことをしてくれるんだと怒ったそうだ。
やることがない人もいるという。近隣のパチンコ屋は以前より混んでいるという話も聞いた。

『この半年間、なぜここに住むんですか?という質問ばかりされてきた。もう今はそう聞かれたら「なぜここに住んではいけないんですか?」と聞き返すことにしている。

今、電気のない処に住んでいる人は、本当にそこで暮らしていきたいと願ってる人、決心のある人。今回は想定外の津波で防げなかったが、防波堤が今までに防げた津波だってある。想定外の時だけ、高い処に逃げればいい。そして、津波が引いたら、また戻ってやり直せばいいんだ。』

積み木の家部材

部材にメッセージを書きに遠くからも人が訪れるそう

地域でも”ユニーク”と言われる区長さんが、ここで暮らす希望を持つ人々をつなげたい、という願いを込めて奔走し、実現にこぎつけた今泉の集会所。まだ全部の部材の発注が終わってないよ、と笑ってらっしゃいましたが、年内には完成予定だとか。
部材全てにメッセージが書かれ、タイムカプセルになるというコンセプトの積み木の集会所。メッセージが書かれていない部材は使えず、完成が遅れるからぜひ書いて、と言われ、つながりぬくもりプロジェクト設置チームと事務局の4人、それぞれ部材の1本ずつに名前とメッセージを書かせてもらいました。

今泉地区で行われた、今年のけんか七夕
http://news.tbs.co.jp/newsi_sp/shinsai2011/tbs_newseye4797953.html

 

■小田産直店(やさいやさん)

使えそうなワット数の暖房器具を選んできたとのこと

設置受け入れご担当者の小田さん宅を訪ねたら、ちょうど電気ヒーター、電気膝掛け、電気あんかといった冬場の暖房器具を購入し、太陽光パネル(※)の電源で使えるかどうか試しに出かけるところでした。

ご自宅から車で5分ほどの国道340号線沿いにある直売所へ事務局2人も同行させていただきました。

 

品物を持ってくる人、買いに来る人でにぎわう

地域の人たちが運営する直売所へは、採れたての野菜や漬け物、餅などの加工品がつぎつぎに運び込まれる。小さなお店ながらひっきりなしにお客さんが訪れ賑わっていました。

400wの太陽光パネルで作られる電気は、夏場には野菜を保管する小さな冷蔵庫の電源に使い、本当に助かったと言っていただきました。

 

やさいやさん

温かさを確かめる

お客さんも落ち着いたので、店番の二人とOさんとで買ってきた暖房機器を試す。すべて無事について、思わず皆で拍手。

お店の建物も被災したが、サッシなど壊れずに水にぷかぷか浮いて流れ着いたので、修理して場所を移動し、早い時期から再開したそうです。

2本の道路に挟まれた土地で、以前より場所がいい、と笑っていらっしゃいました。

産直店のそばには、街中にあった飲食店など、4軒ほど仮設店舗を立てて営業しており、もう電気が来ていて、隣には自販機も設置されていました。でもせっかくなのでこのお店は、この太陽光パネルでまかなえるだけの電気でやっていこうと思っていると話してくれました。

また、この産直店は仮設ではないので、将来仮設のように撤去する必要もなく、これからもこの場所でずっと続けていこうと思っている、とのことでした。

その1【尾崎地区】
その2【石巻・気仙沼編】
その3【大船渡編】
>>その4【陸前高田編】
その5【住田町編】