バイオマスによるエネルギー支援
実施・協力団体:岩手・木質バイオマス研究会、県南広域振興局農政部遠野農林振興センター、
NPO法人遠野エコネット、バイオマス産業社会ネットワーク
支援内容
薪かまどの設置
[1]津波被災地の避難所や被災集落等のコミュニティにおいて、化石燃料、電力を必要としな(燃料は津波による流失施設等の廃木材)炊事兼湯沸しの施設を整備する。
[2]かまどは主に「湯沸し(水の滅菌)」や「暖かい汁物などの焚き出し」に。
[3]沸した湯(400L)は、当面、身体の清拭や洗髪、鍋や食器などの消毒などに。
[4]軌道に乗れば、湯沸し能力を強化して、ブルーシートなどによる簡易共同風呂やシャワーに湯を供給(バスポンプなどにより)。
[5]【薪かまど】の周囲は、避難者等が暖をとりながらコミュニケーションの場となり、癒しにつながる。
[6]廃材薪の収集、薪を切る作業、割る作業、薪をくべる作業、水や湯の搬送、配布などは、被災者の方々が行なうことにより「避難所などの皆の役に立っている」という「生きがい対策(精神衛生の維持)」「ストレス解消」、「運動不足に伴う健康障害(=便秘やエコノミークラス症候群、糖尿病、高血圧症等の悪化につながる)予防」になる。
[7]今後、仮設住宅などが整備されるまでの2~3ヶ月間を想定したつなぎ対策。
[8]3/22に大槌町臼沢地区、3/26、甚大な津波被害を受けた大槌町赤浜地区の避難所2カ所に「薪かまど」を設置。まだドラム缶の油が完全に抜けていないので今夜の「ペットボトル湯たんぽ」として配給すると言って喜んでいただきました。
被災地(大槌町) 薪かまど
移動薪ボイラー車による湯の提供
[1]遠野市をベースとして、大槌町を中心に、自衛隊などの風呂が設置されない比較的小規模の避難所や孤立集落等に既成品や現地資材による仮設水槽(2,000~4,000L)を設置、数日おきにそこにボイラー車が伺い、現地の薪で沸かした湯を配送(水道がない場合は、現地で水槽等に張っておいた水を循環式風呂釜の原理で沸かす)する。
[2]避難所等の方々に出来るだけ多くのお湯を使っていただけるよう、移動薪ボイラー車の巡回(2台で巡回)を行う。
[3]浴室用の大型テントを設営。
[4]4/2に、移動薪ボイラー車による大槌町吉里吉里小学校でのお湯(お風呂)の提供を開始しました。
薪ボイラー車 子ども達の入浴の様子
活動の詳細につきましては、こちらをごらんください。